February 03, 2005

舞城王太郎 「煙か土か食い物」

 メフィスト賞受賞作品。
 「、」がない文章に、あー読みにくいなぁとまた思う。なのに読もうと思ったのは、筆名が嫌いじゃないことと、荒馬を乗りこなすように(という例えが適切かわからないけれど)読みこなしてやるぞという心意気である。
 けれども私にとってはスピード感ありすぎな文体も、読み進めるうちにいつの間にか慣れているから不思議。
 内容としては、ミステリである。
 しかし、トリックよりなにより描かれていることの中核は父と息子の確執だ。

煙か土か食い物(講談社ノベルス)
舞城王太郎著

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October 12, 2004

舞城王太郎 「熊の場所」

 野生の熊が出没し被害が出ているというニュースが、昨日今日とやっていましたが。

「熊の場所」
「バット男」
「ピコーン!」の3作を収録。

 舞城さんの小説を読むのはこれが初めて。
 冒頭部分のまくしたてるような文章は、作家の持ち味なのだろうか。ほかの本も読んでみないと分からない。
 「熊の場所」。
 主人公は小学生。非常にええっという内容だ。が、作品のテーマはシンプルかつ重要なことだ。ならばほかにストーリーのつけようがあったんじゃないかとも思えるんだけど、テーマが気に入ったのでよしとしよう。
 「ピコーン!」。
 こちらもええっという内容なのだが、主人公はかなりまっすぐな気持ちの女の子だ。犯人を警察に突き出す前に謝らせた、ここがいい。

熊の場所
舞城王太郎著

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