March 28, 2005

小路幸也 「Q.O.L」

 同居生活をしている竜哉、光平、くるみ。ある物を手にしたことから、それぞれが過去に負った深い傷と再び向かい合う。

 うーむ。厳しいぞこれは。
 父親が殺し屋だとか、今は休眠中だけれどもヒットをとばしたミュージシャンであるとか、DVとか性的虐待とか。
 いくらなんでも設定にいろいろ盛り込みすぎです。
 ストーリー展開も都合よく進みすぎ。

 この先、作者はどういう方向性で進んでいくのかなぁと余計なことながら心配になってしまう。

 作者のいいところは、登場人物に愛が感じられるところ。大切に描こうとする姿勢。けれどもそこがあだとなり、ハードカバーの似合わない作品となっている。

 とはいえ作者のなんともやさしい作品は基本的に好きなので、これから先も新刊が出れば読むつもりだ。
 応援してます。

Q.O.L.
小路幸也著

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January 27, 2005

小路幸也 「そこへ届くのは僕たちの声」

 古き良きジュブナイルSF風味の作品。
 ピュアな少年少女たち。

 もちょっと早くストーリーが展開していかないかなと読みながら思ってしまうのは、エンターテイメント作品の刺激に慣れすぎているせいかな。こういった作品をゆったり読める気持ちの余裕が欲しいなと思う今日このごろ。

そこへ届くのは僕たちの声
小路幸也著

 作者の作品としては、こちらがよかった。
 幼い頃からなぜか何度も死体の第一発見者になってしまう少年の話だ。まるで呼び寄せるかのように。
 わたしの行く図書館では、作者の本は普通の文学の棚にあるのだけど、ぜひ若い人のコーナーにも置いて欲しいな。

高く遠く空へ歌ううた
小路幸也著

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