August 16, 2005

雫井脩介 「火の粉」

 元裁判官の隣家に、自分が過去無罪判決を下した男が引っ越してくる。それをきっかけとするかのように、彼の周りでは不審な出来事が起き始める・・。

 怪しい隣人を描く作品は、映画などにも時々ある。
 隣人、というのは思えば不思議な存在だ。例えばときにはくしゃみが聞こえるほどすぐ近くに互いに生活している。距離的親近感のある反面、その人をどの程度理解しているかといえば、どうだろう。私などは表面的なものしか分かっていない。まあそれで十分じゃないかという思いもあるのだけれど。
 この作品では、あと、介護や小姑との関係といった、現実にありそうな場面、会話が展開する。
 読みごたえのあるサスペンスだ。
 
火の粉

| | Comments (2) | TrackBack (0)